岡本太郎と祭り展


2010年 9月23日(木・祝)〜11月7日(日)

9:00〜17:00(9月中は18:00まで)

入館料:大人1000円 小中高校生500円 (10名様以上で100円引き)
来年が生誕100周年となる岡本太郎。
死後もなお、相次ぐ出版と高まる再評価のなかで、様々な切り口からそのマルチな才能を紹介する展覧会が開催され、人気はますます高まりを見せています。
本展では「岡本太郎と祭り」をテーマに彼の芸術に迫ります。

太郎と祭り
青春期をフランスで過ごした岡本太郎は、芸術家修業だけには飽き足らず、パリ大学でモルセル・モースのもと、民族学の薫陶を受けました。
戦後日本に戻った太郎は、日本画壇の古く狭い内輪体質に対し、戦う決意を決めます。そんな時出会ったのが<縄文土器>でした。「なんだ、これは!こんな日本があったのか!」荒々しく見る者にせまる造形、力強さ。これこそが人間の造形的たくましさ、純粋さであり、このような芸術が日本にもあったことに太郎は勇気付けられます。
それから彼は全国へと日本再発見の旅に出、その土地の風土、文化、祭りなど様々な場面を写真で切り取っています。なかでも呪術や神事とも関わる祭りは、古来より続く人間の有り様を裏付けるものとして太郎の心を魅了しました。

太郎と諏訪
太郎は縄文遺跡が数多く残る諏訪地域にも頻繁に足を運んでいました。なかでも1974年に初めて訪れた下諏訪では<万治の石仏>を見つけ新聞などで広く紹介しました。1980年の<御柱祭>でははっぴを着て地元の人たちに交じって実際に参加しました。柱に乗ったり、酒を酌み交わしたり、太郎ならではの豪快な逸話がいまだに語り継がれています。諏訪は太郎にとって、「縄文が生きている」場所として「心のふるさと」ともなったのでした。

7年に一度の御柱年となる本年、太郎の残した祭りの写真を中心に、絵画、彫刻など約70点をご紹介します。また、諏訪での太郎の写真やゆかりの品々なども展示します。
会期中、下諏訪での太郎の案内役をつとめた
小口惣三郎氏のトークショーや岡本太郎の字が書かれた<太郎太鼓>の演奏などのイベントもひらかれます。

御柱祭に参加した時の太郎 1980年
<万治の石仏>を見つけた時の太郎 1974年

  ※上2点写真提供:小口惣三郎氏
岡本太郎の目が捉えた日本の祭り
和歌山<那智火祭> 1957年 岩手<鹿踊り> 1957年 秋田<なまはげ> 1957年 徳島<阿波踊り> 1957年
※上4点写真提供:川崎市岡本太郎美術館

<岡本太郎と祭り展>関連イベント

みんなで楽しむワークショップ 

1枚の巨大な岡本太郎の絵(コピー)に、みんなで色を塗って

完成させるワークショップです。

期日:9/23(木・祝)〜10/11(月・祝)

時間:開館時間中

※予約不要・参加自由

   

学芸員によるギャラリートーク

期日:9/26(日)、10/17(日)、11/7(日)

時間:14時〜

場所:ハーモ美術館本館展示室

※予約不要ですが入館券が必要となります

諏訪神太鼓による<太郎太鼓>の演奏

期日:10/24(日)

時間:13時〜

場所:ハーモ美術館前

※予約不要・観覧自由

小口惣三郎氏トークショー

期日:10/24(日)

時間:14時〜

題目:「太郎さんと下諏訪」 

場所:ハーモ美術館別館展示室

※予約不要ですが入館券が必要です

      <挑み> 1980年
写真提供:川崎市岡本太郎美術館
主催:ハーモ美術館

共催:信濃毎日新聞社

協賛:諏訪湖周まちじゅう芸術祭実行委員会

後援:長野県、長野県教育委員会、下諏訪町、下諏訪町教育委員会、市民新聞グループ(7紙)、長野日報社

協力:財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団、川崎市岡本太郎美術館、小口惣三郎